ABOUT ME
2015-7-9
「ヌイトメルのこと」として、わたしたちの自己紹介をしているページ。
ぼんやり抽象的になってしまった文章がしっくりこないと、何かにつけて気にしていた夫が、
もう少し踏み込んだことを言いたかったらしく、
長い時間(かれこれ半年以上)をかけて下のような文章を書いていました。
ワタシはそんな文章はわりとどーでもいい、と思っていますが、
夫に言わせると大事なんだそうです。
くどくなりますが、(あえての)くどくて野暮ったいのはウチの特徴、
今に始まったことではないので、
「ヌイトメルのこと」のページに付け加えました。
価値観を押し付けたいわけではありませんし、このブログもほぼ自己満足です。
これまでにも似たようなことは書いているとおもいますが、
彼の人となりを具体的に知ってもらえたら、ということで、
お暇があればさらっと読んでください。
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ヌイトメルをはじめる前までの10年、靴や鞄などの生産全般に携わり
職人としての技術を身につけました。
その間、機械を駆使して分業体制で量産する現場から、
手仕事が生きるこだわりの一点物を請け負う、究めて職人的な仕事まで、
様々なチャンスに恵まれ、アイテムは問わず幅広い下積みの経験ができました。
ものを作る仕事を続けているうちに、僕は、
直接作っている本人から買いたい、
作られる背景がわかる物を買いたい、
逆の立場であってもそうありたい、
という気持ちが強くなり、自分でものをつくりはじめました。
今好きなのは、シンプルながらも工夫があり、
手仕事を感じられるリーズナブルなものです。
かなり個人的ではありますが、自分たちが今良いなと思うものを作っています。
必要を感じないので、基本はどこにもロゴを入れません。
ハンドルやショルダーの長さをオーダーしていただくことを前提にしているので、
余分な金具を使う必要がありません。
そのためスッキリとした印象に仕上がります。
使用後に持ち手の付け替えや交換ができるようにしているものも多く、
また、どんな修理にも対応できます。
最初から最後まで責任をもつと言えるのは、作っている本人だけだと思っています。
生産の主(あるじ)は僕一人なのでそこが強みであり、
また弱み(効率が悪い)でもありますが、
手と機械をより良く両立して作っています。
なにぶん、2人で発信していることなので、
何かが忙しくなれば何かがおろそかになる現状で、
ここは容易に改善できそうにもありませんが、
細く長く続けていって、仕事の完成度を上げていきたいと思います。
新しいものを毎年増やしていくことが目的ではないですが、
これからの展開としては、鞄以外のものも作ろうと思っています。
お客さまとの関係は近くありたいと思っていますので、
何かあればご意見、ご質問をお願いします。
2015.7.7. 重森一祥
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付け加えますと、夫は上の文章から感じられるほど真面目なカタブツではありません。
作るのが大好き、という人でもありません。
(ただ、作ることは彼に向いている、と思います。客観的に上手いので。)
そんなややこしい、自己主張の強い夫を支える(?)パートナーのワタシですが、
わりと能天気にやってます。
ここまで色々あったし、これからも色々あるでしょうけれど、
基本は楽しく、2人であーだこーだ言いながら、日々ものづくりに励む毎日です。
「ヌイトメルのこと」 → ●
(アツコ)