販売すること – 2

2011-7-8

(2014.5.10 追記)
この記事は2011年、ヌイトメルをはじめたころに考えていたことを書いた記事です。
自分たちの考えの移り変わりを理解していただけるので、そのまま残しています。
現在の考えはここから少しだけ進展していますので、よろしければこちらもご参考ください。

→ 販売すること

                                                           靴を縫うためのミシン「ポストミシン」 ↓
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前回は、大量生産のことを少し考えました。
自分たちが大企業と同じことをしようとしてもかなわないし、意味がない。

では逆に、個人単位のたとえば作家活動に専念する方向はどうでしょうか。
芸術性と手仕事の技術や質、それぞれにその分野で長けていらっしゃる作家さんや職人さん、コツコツと作り続けていらっしゃるその姿勢も尊敬しています。そういう作品を鑑賞するのも使うのも、素敵だと思います。

個展で作品を紹介していくこと。
それは私たちのような個人の工房には有効な手段でもあります。
自分たちが向く方向は、どちらかというと、こちらなのかな。

でも、自分たちは「作品」をつくる作家というよりも職人として、ただ実用品としての「良いもの」を作っていきたいのです。
まず作品としていつまでも新しいものを作り続けることができるのか・・・

あれこれ考えたら、結局どうやって販売していくかでその作り方も決まるように思い、製造の効率や原価については、どれくらいの値段でどこで売っていくかによって決めないといけない、ということに行きつきました。

ではどうやって販売するのか?
わたしたちの作る物を売るための、最適な方法は何だろう。

そこで販売の手段として、小売店に卸すための営業から考えました。

デパートやセレクトショップなどの小売店には、情報を取り入れること、商品を選び買い付けること、見せるセンスと技術、お客様へ与える安心感や満足感、接客やアフターサービス、買い物に対するあらゆることが揃っており、そのための業種でもあります。
気持ちの良い買い物をすること。これは確かにお客様側にメリットがありますし、そのためのコストも支払われて当然だと思います。
たくさんの顧客様をお持ちのお店へ卸すことは、メーカー側がまず初めに考える販売方法の王道であり、もし有名小売店とお取り引きができれば知名度アップも含め、メリットがいっぱいです。

たくさんの人に知ってもらうには、やっぱり全国的に名の通ったセレクトショップに営業するのが一番いいのかな、
じゃあ定期的に開催されている合同展示会に出展するのが筋なのかな。
(合同展示会には多くの小売業者さんが買い付けにいらっしゃいます)
地道に1軒1軒、セレクトショップに商品を持ち込んで営業する、という方法もあるぞ・・・
じゃあ、どの地域のどのお店に何を持って行こうか。

・・・このように考えるほど、どこから手をつけたらいいのかわからなくなってきました。

・・・販売すること-3へ つづく・・・

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