「巾着トート S (2WAY)」

2011-6-1

5年くらい前から、きんちゃく型でポシェット、いいのが作れないかなぁと考えていました。

厚みがあって、容量も適度にあるものがいい。
カタチや雰囲気はイメージできていました。

sh_110601-1

表にはステッチを出さないで“ころん”としたまるいフォルムで、
素材は柔らかくて、ある程度の厚みがあって、軽い革。ディア(鹿革)・ゴート(山羊革)なんかがぴったりです。

ここまで考えていてもなんとなく作りそびれていたのは、いい紐が思いつかなかったからです。

チェーンにしようか、革ひもにしようか・・・

そこで、とりあえずヌッタンでチェーン付きのちびポシェットはつくってみました。
チェーンは意外と万能で、どんな服装でもなんとなく合ってくれるから
かなり活躍してくれています。(また別の機会で紹介します。)

でもサイズを大きくして、中の荷物が重くなると肩が痛くなってしまうし
普通の革ひもはありきたりでイマイチかなぁ・・・

そんな感じで、これ、というショルダーが思いつかず、時間が過ぎていったのでしたが、今年になってやっとぴったりの紐を思いつきました。
そう、編むのです。

編むための、5ミリ幅の長い革紐をつくるところからはじめます。まずはお世話になっている職人さんに4つ編みで編んでもらいました。
この職人のNさんがすごくて、網目を見るだけでほぼなんでも編めるそうです。
“編み紐”というアイデア、このNさんとお知り合いになって、協力が得られたから浮かんだのですが
数年前に巷でメッシュベルトが流行ったとき、そりゃもう毎日編みまくったそうです。
そんなNさんから教えを請い、こうなったらメッシュベルトもつくろうかなんていう妄想もしています。

ついに完成 ↓

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本体に使う素材はディア(鹿革)。リネンの裏地付きで、中に共革のパッチポケットが付いています。
Sサイズは2WAYです。


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初期段階ではロープに本体と同じ鹿革を使っていたのですが、ディアは柔らかいので、伸びてしまったり、革ひもの端がめくれてきたりしないかと、いくつかの不安がありました。
(今のところ、現在使用しているものに関しては、問題ありませんが。)

 


そこで、ここから改良。
ロープを牛ヌメ革に変更しました。
牛革なら強いうえ、使っていくうちにどんどん馴染んで柔らかくなり、白ヌメの色は次第に飴色に変化していきます。

ダークブラウン、ライトブラウン、ネイビーの3色。

ちびトートとしても使えて、サブバッグ(ランチの時とか)に便利です。

ライトブラウンは、まつもとでも人気で、完売してしまいました。
今、革を追加しているところです。

sh_110601-6


柔らかい、鹿革のきんちゃくバッグ。
本当に万能で、重宝しています。

Lサイズも作りましたが、少し趣向が違うので次回紹介します。

商品ページはこちら → 巾着トートバッグ 

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