初めてのクラフトフェアまつもと

2011-5-17

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今年、初めて応募した「クラフトフェアまつもと」ですが、幸運にも出展することが決まりました。

まだ何も知らない若い頃に出会った靴職人さんから、この世界は一人前になるのに10年と教えられ、何かと「30歳までは修行」と自分自身に言い聞かせ、他の人にもそう言っていました。
その言葉と同様に大切にしてきたもうひとつのキーワードが、「製造発信」です。
簡単に言うと、「作って売る」ということです。
あくまでも「製造」と銘打っているので、ファクトリーブランド、将来的には個人単位ではなく「組織」を目指しています。

革製品の製造に携わり始めてから、まる10年になります。
今年で31歳を迎え、本当の意味でのスタートラインに立ちました。
これまでに失敗や挫折を繰り返し(少々の成功体験も)、やっと!という感じです。
ある時は、ものをつくることに対して悲観的になっていたこともありましたが、それでも「ものづくり」の仕事と真摯に向き合ってきました。

自分が作るべき「もの」とは。
自分の求める、「ものづくり」の現場とは。

そんなことをいつも考えていると、自然と「ものづくり」に携わる知り合いや仲間が増えました。
たくさんの人と意見を交換し合い、触発され、だんだんと明確になっていく自分の考えと思い。
気づけば自分の周囲には、パートナーである妻、応援してくれる仲間、協力してくださる取引先、探していた素材が、少しずつ集まりだしました。

そして、ようやくこの春から自分たちの温めていた思い、考えを形にしていくためのスタートを切ることができます。

一昨日、姫路クラフト・アートフェアが終了し、今は気持ちも新たに、スタート地点としてのひとつの目標だった「クラフトフェアまつもと」のために、ひたすら作っています。
そして、オフィシャルサイトと店舗も、6月(半ば頃)オープンに向けての準備も、同時に進行しています。

工房としての「ヌイトメル」は、もう5年目ですが、「nuitomeru」のものは、本格的に作り始めて2カ月足らず。まだ生まれたばかりです。
そういうわけで今はアイテム数も少ないですが、鞄に加え、小物、靴、いずれは服なども、徐々に増やしていくつもりです。

僕たちがこれから作っていく「もの」と「こと」を、このブログを今ご覧になっているみなさんと、また、これから出合うであろう方々に、共感し、共に育てていただけたら、嬉しく思います。

また機会があれば度々登場します。
折に触れ、なぜ製造発信でものを作ろうと思い至ったのか、その経緯を紹介したいと思います。

どうぞよろしくおねがいします。

重森 クニヨシ

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