鹿革のログウッド染め

2014-2-3

天気の良い日に鹿革を染めています。
染めて洗って干す一連の作業は、晴天が続くときに一気に進めないといけないから、
冬は革が乾きにくいので空模様を気にしつつ、一枚一枚染めていきます。

ログウッド(メキシコ原産のマメ科の草木)で染める工程を紹介します。
草木染めは染料の種類によって染まり方が違い、
これは媒染液(色止め剤)で発色するタイプ。
先にログウッド染料を刷毛で染めてから軽く乾かし、媒染液を含ませていきます。
薄いブラウンから紫色に発色し、
染料と媒染液それぞれの刷毛ムラで、微妙な模様ができます。

 

数回染め重ねて染め上がった革を、洗って干して乾かして、

オイルを入れて、再び軽く日光に当て、
水洗いをした鹿革は乾くと線維が硬くなっているので、
揉みほぐして柔らかい風合いに戻します。
刷毛ムラの柄に合わせて一つひとつ色や柄の出かたを考えながら裁断するので、
全て表情の違う一点モノになります。

赤みを帯びた紫色の、巾着バッグに仕立てました。
使い込むほどに経年変化を味わえます。

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