みんぱくに行きました。

2012-11-13

久々に行ってきました、みんぱく!
丸一日かけないと消化不良になってしまう国立民族学博物館、近いのになかなか行けないんですよね・・・
特に子どもが怖がりそうな場所が多くて。
なので、今回は平日の半日だけ、ぽかっと時間が空いたところに、ささっと行ってきました。
 
 
今回の目的は「特別展:世界の織機と織物」です。
中の展示は撮影NGのため、写真は外観だけ。

織物のこと、知れば知るほど面白いです。
毎日の暮らしに当たり前のように存在し、利用されている布。
織物はわたしたちの生活必需品であるとともに、
過去から現在において人々の暮らし、また経済と深く関わっています。
産業革命、さらにはIT革命も、織物の延長線上。
機械の「機」という字は、織機を意味する「はた」とも読みます。
コンピュータは、ジャカード織機にヒントを得た技術だそうです。
まさに、織物は人類の中心となる技術のひとつなのです。

会場には世界中の織物と織機が一堂に集められ、
各地に伝わる織物技術、色彩、柄、組織の多彩さに目を見張ります。
材料から繊維を採る、糸を紡ぐ、織る、
これだけの工程に気の遠くなるような手仕事の数々・・・
またその繊維の種類の豊富なこと!
毛、植物、樹皮、蚕・・・
カナダにはヤマアラシのとげを使った織物も。

人の体を使った“からだ機”から、棒きれ、道具を使った機、
人力から動力に、その織機の進化も見ることができます。

かつての日本でもそうであったように、
身の回りの布や道具にまつわる手仕事が、こんなにも人々の暮らしに深く深く浸透しているのだと、
現代文明が手仕事を放棄し続けている現実に目を背けたくなってしまう。
 
 
もちろん、常設展も見てきました。
今年3月にヨーロッパ展示とインフォメーションゾーンがリニューアルされていました。
半日ではやっぱり時間が足りない・・・

 

     

民族を知ること、宗教、歴史、文化、人々の暮らしを知ること。
それは、自分の暮らしを顧みること、足元を知ることにもつながり、
小数でも多数でもそれぞれを尊重し肯定することは、
色々な問題を画一的に捉えて、単純な答えを求めてしまいがちな思考にもブレーキをかけること。
グローバルな現代においては、「多様性」「ローカリズム」がこれまで以上に重要だと感じます。
もう少ししたら子どもでも楽しめるかも、と思うので、
みんぱくフリーパスでも買って、定期的に来たいです。
 
 
特別展 「世界の織機と織物 織って!みて!織のカラクリ大発見」 9/13(木)~11/27(火)

場所:国立民族学博物館 特別展示館
 
 

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