ヌイトメルの考えるモノづくり・コトづくり

2011-2-1

factory1998年、18歳の彼は漠然と「モノづくり」を仕事にしようと考えました。


大阪に出て、在学中から必要な知識・経験を積むためにメーカーで働きはじめ、5年後に生涯のパートナーを得ました。

7年後に靴の工房をつくり、独立を試みるが失敗。革製品の工場でアルバイトをしながら再び模索し直すことにしました。

2007年、工房の規模を広げて製造ラインを構築。少人数のスタッフで鞄の請負製造を始め、工房は革製品全般の製造を担える小さな工場になりました。

ものづくりに携わり始めて約10年、紆余曲折を経てふたりに戻った今、次の挑戦はファクトリー発信でものをつくり、それを続けていくこと。

ふたりはそれぞれの経験を重ね、モノづくりに対する「思い」をますます強くしています。



探せばほとんど何でも手に入るこの国で、ある程度の品質のモノが安く簡単に買える現在、日本のモノづくりの現場は厳しい現実にさらされ、その厳しさの度合いは日を追うごとに増しているように感じます。

そして、その中でもこだわった商品づくりをされているブランドや、たくさんの個人作家さんや工房がコツコツとこだわりの「モノ」をつくり続けていらっしゃいます。

今からわたしたちまでもがこれ以上「モノ」をつくる必要があるのか、今から始めて、はたして生活していけるのか・・・。

この5年程はずっと自分たちの方向性を模索し続けていたような気がします。



わたしたちはこれまで、それぞれモノづくりの現場にいて、自分たちの要求と現実とのギャップ、矛盾や挫折を感じてきました。

それでも今、やっぱり「モノづくり」の道を選び、そして挑戦することを決意し、歩き出しました。

わたしたちは「モノ」をつくる以前に「コト」をつくっていくために、そのための手段として「モノづくり」をしているのかもしれません。

その「思い」はここには書ききれませんので、これからこのブログでゆっくりご紹介させていただこうと思っております。



わたしたちのつくる「モノ」に携わるみなさんが、不愉快な思いをすることなく、できれば嬉しい気持ちになれる「モノづくり」の現場を作っていく「コト」を目標に、そして、その輪をたくさんつなげていきたいと思います。

これは、本気の目標です。



・・・と、堅苦しく高い目標を掲げながらも、日々の生活に追われ、思うように事が進まず落ち込む毎日・・・。

2人の息子にもみくちゃにされながらも、晴れたり曇ったりの毎日を泣き笑い、楽しく紡いでいこうと思います。

そんなわたしたちの「モノづくり・コトづくり」に共感していただき、末長くお付き合いいただけたら幸いです。



どうぞ、よろしくお願いいたします。

 
 
最後に。
このブログおよびウェブページは、シゲモリアツコが主に書いています。
そのため、文章から女性の作家さんと思われることもよくありますが(笑)
製作はクニヨシ、その他もろもろはアツコ、という役割分担でやっています。

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