沖島キャンプ

2012-8-31

今日は8月最終日ですね。
ちょっと前のことですが、8月の初めに、びわこ夢王国(滋賀のおっさん連中が建国したパロディー国家)の、ワクワク沖島体験ツアーというのに誘われて、行ってきました。

 

観光地化されていないため、きれいな施設や設備もなく、
まぁとにかく何にもないとこだけど、山と琵琶湖があるので、
釣りや水遊び、虫捕り、トレッキングはやりたい放題です。
春・秋にはワンゲル部がよく山に登りに来るとか。

琵琶湖に浮かぶ“沖島”という小さな島。

その歴史は古く、琵琶湖が現在の位置に落ち着いたのは約40万年前、沖島は6万年前にできたそうです。
数千年前の縄文時代の遺跡もあり、狩りをしていた時代から人が住んでいたと言われています。
神の島として崇拝、礼拝されており、奥津島神社は延喜式内社(927年・平安京 醍醐天皇の頃)にも記されています。

現在の島の人たちの直接の先祖は源氏の落武者だそうです。
淡水湖の人が住む島は世界でも珍しく、50年前は800人程が住んでいたそうですが、現在は人口300人余り。
島には上下水道、電気、ガスも整備され、立派な小学校もありますが、コンビニ・スーパーはなく、小さい商店と自販機が数台あるだけ。
橋がかかっておらず、往来は2時間ごとの定期船(運営は自治会費からだそうです)のみ。
自家用車ならぬ自家船舶を各世帯が保有していて、島に住む人は漁で生計を立て、夫婦で夜中~早朝に漁に出掛けて行くとのことです。
ただし、漁だけで稼げる時代ではなくなったために漁船を維持するメリットがないことから、漁師は今の世代で終わる可能性が高く、あと10年もしたら漁に出る人はいなくなるかもしれない、という話も聞きました。
寂しい話です。

 

その沖島を首都にして、2011年に建国された「びわこ夢王国」の沖島体験ツアー。
国王や大臣幹部連中(おじいちゃん)と孫のキャンプに、わたしたち家族が紛れ込んだ感じでしたが、
浜で水泳・水遊び、夕方から釣り(ブルーギル←爆発的に増えているようです)、

↓ 浜に自生(?)するキウイがたわわに実っていました。
 

地元のかたも交えてキャンプファイヤー(なつかしい!)に花火、
夜と朝は虫捕り(街灯にもカブトムシが)、
カヌー体験、船でクルージング(鵜の群れに遭遇)、

 

 

びわこの食材づくし(びわますの刺身、子鮎の飴煮、うろり(シラスのような大きさの魚)の釜揚げ、本モロコの酢漬け、ワカサギの天ぷら、しじみ汁などなど)、
盛りだくさんの内容をたっぷりと堪能してきました。

何より“おじいちゃんと孫”の構図がとてもほほえましかったのです。
しかもこのおじさまたち、ただ者じゃない。
よく動くし、よく食べるし、とにかく元気
島の人はのんびりで、ツアーはアバウトすぎて、初めはどうなることかと思ったけど、
適当な感じがいい感じで、結果はスケジュールもバッチリで満喫できました。
ただし、風呂・シャワーなし。
本来キャンプとはこういうものなのだ。
わりとお手軽に行けるので、次は日帰りで秋か春にトレッキングもいいなと思います。

ちなみに「びわこ夢王国」次の企画ツアーは、あのブータン王国だそうです。
やっぱりただ者じゃない。

↓ 久しぶりに見た、カタツムリ

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