白の鹿革・お取り扱いとお手入れについて
2021-9-15
白の鹿革はとても汚れやすいため、きれいに使いたいかたは気をつけてご使用いただく必要があります。
汚れを軽減するための工夫として、ご使用前に防水スプレーでコーティングすることをお勧めします。
ウレタン樹脂・フッ素樹脂の防水スプレーは水分をはじきますので、染み込む汚れを防ぐことができます。今回はフッ素樹脂の防水スプレー(セメダイン社・布や革に使えるタイプ)で実験しました。
※防水スプレーの種類によってはスプレー液でシミになることもありますので、必ずご使用前に商品に添付している端革でお試しください
※ナチュラル色のロープが防水スプレーで変色する可能性がございますが、下記のスプレーでは変色しませんでした。
心配な場合は、ナチュラルの部分をマスキングしてから防水スプレーをされるなどでご対応ください。
防水スプレーは吸い込んでしまうと危険です。必ず屋外でマスクを着用して正しい方法でお使いください。
防水した革にお茶・コーヒー・しょうゆを垂らして実験しました↓
●防水スプレーをしない鹿革と比較しました ↓
防水スプレーによりコーティングされるので、バッグについた黒ずみ汚れは消しゴムでこすると少し落ちます。
こすれたり濡れたりすると防水効果は次第に落ちてきますので、バッグをご使用される前など定期的なメンテナンスをお勧めします。
また、防水スプレーをされても完全に汚れを防ぐことは難しいです。
コーヒーなどはすぐに拭き取らないと少しずつ染み込んでしまい、薄く色が残ってしまいます。
防水スプレーがムラになっている場合は、コーティングされていない部分には染み込んで汚れます。
そのため、できる限り汚れないようにお使いいただくことが前提となります。
汚れて変色した部分の革を白く戻すことはできませんので、汚れた場合はその上から顔料インクを塗って汚れを隠すというようなメンテナンス方法になりますが、全体的に顔料インクを塗ると鹿革の風合いが損なわれますので、全体的に白く塗ることはできません。顔料インクはカドなどの黒ずんだ部分を目立たなくするという補修方法になります。
防水スプレーは汚れの軽減のためであり、白い革はいずれ汚れるということはご理解いただいたうえでバッグをご使用いただけますと幸いです。