新しい挑戦

2020-9-13

急に朝晩涼しくなって、秋のはじまり、夏の終わりです。

手を動かしている時間は、同時に考えている時間でもあって、

わたしたちは、毎日新作やこれからのこと、いろいろと考えながら作業しています。

そんな日々のなか、春のあるときふと閃いて

「ベーグル」を作ることに決めました。

並べてかわいい佇まい

シンプルで、ヘルシーで、美味しくて

主食にもオヤツにもなり

食べたらなくなる。

おまけに bagel のなかに bag が隠れていることにも、勝手に縁を感じたのです。

  

やるからには、本気でやります。

毎日料理をしていて、食べるのも作るのも、ふつうに好きで、

本気でやればきっとできるという妙な自信だけはあり、

ふたりで話し合い、やってみようとなったので

自らにスイッチを入れました。

中途半端なことはしたくないので

bagの新作を作るのと同じように

素材やレシピ、工程を変えて何度も試作。

ヌイトメルをはじめたころを思い出し、

これから、ベーグルを量産し販売するまでを構築します。

試作、試食、リサーチを繰り返す日々の中で

ベーグルも作り手の個性やこだわりが強く反映されるものだと、改めてわかりました。

モチっと、ムギュと、パリッと、

ズッシリ、フワッと…

考え方が人それぞれ違うのと同じように

やはり業務的に数をこなすものと

個人店のものでは

味や食感、材料、演出も違う。

  

ものが溢れるこの時代に、ものを増やすことへの罪悪感は常にあって、

シンプルライフを素敵だと思いつつ、でも、ものを愛でることが好きで、ものを作るしかできないわたしたち。

「消える」ものをつくること、場所をつくることへの憧れもありました。

予測不可能なこのコロナ禍では、数日、数ヶ月先が数年先のように見通せず、

これから世の中の色々なところにその影響がでてくると思われますが、

自分たちなりに、創意工夫で歩んでゆくことを決意しました。

(外出を控えたいときには不要不急の極みである)バッグを

製作する合間を縫って、毎週休日のベーグルの試作期はしばらく続きますが、

その日々をブログ、インスタで少しずつ綴っていきます。

  

一方、不要不急のバッグたちではありますが、

そんなときでも必要とされるもの、ほしいと感じてもらえるものを作りたいという思いがあり

こちらの「モノづくり」も、もちろん続きます。

前々から工房内でも展示会をできないかと考えていて、この機会にその準備も少しずつすすめています。

  

1階の作業場は人の出入りがほとんどない閉じた場所だったので、

2階の展示スペース、キッチン、オープンスペースの3部屋は、

展示会のショールーム以外にも、レンタルしたり、ワークショップにも利用できるような

開かれた、人が集う場所にしたい。

料理教室、ごはん会、期間限定のカフェやショップ、

フィットネス、撮影会、勉強会、映画の上映会などなど、

使い方は色々考えられるし、

やる気になればオンラインの展示会だって、できそうです。

いずれ、気兼ねなく移動できるときがきたら、

全ての商品を手にとって見ていただけるようなショールームにしたいし、

そのとき、ベーグルも楽しんでいただければと。

   

観光地としては地味な滋賀県、大津にも魅力的な場所があるので

そういうのも少しずつ紹介していければと考えていて、

ベーグルが、人の縁をつなぐアイテムのひとつになればいいなと思っています。

  

ヌイトメルをはじめたときから考えていることは変わらず、

納得いくものをつくっていきたい。

そういう価値を共有し、誠実に届けたい。

BAGBAGEL も、そして次に続く何かも。

   

さて、もうすぐ秋ということで、10月の展示会にむけてバッグや小物も作っていきますので、また後日紹介します。

(アツコ)

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