これからのこと
2020-8-13
6月になって学校が再開し、ニューノーマルな日々がはじまって、
速い毎日がさらに速く過ぎてしまって、あっという間に8月のお盆です。
中学校の部活では3月からの唯一の試合が7月下旬の半日限り、それが先輩の引退試合。そして短い夏休みに突入しました。
春、自粛中の時間の余裕というやつは、子どものいる自営業には皆無でして、
逆にスーパー忙しかったなぁと振り返っています。
毎日更新されていく情報、ものすごく煩雑な手続きの書類に翻弄され、シビアな判断も必要な日々。
子どもたちの休校中にはたくさんの課題、中には無意味とも思えるものもあって、休校が明けたらあたらしい宿題、
せっかくたっぷりあった時間は、普段できないことにじっくり取り組むチャンスだったのに
読書の一言感想には書き出しの言葉や文字数などの縛りが曜日ごとに決められていたりとか、
教科書を写すだけ(イラストまで)だとか、首を傾げたくなるような苦しまぎれの課題にも時間を費やし
結局は時間に追われる日々を過ごすことになってしまった。
子どものためという名目で、大人が安心したいだけじゃないかと思ってしまう。
学習が遅れないためという理由の裏側、本音は評価するための課題なんだろうなぁ。
なんとかして成績をつけなくちゃいけないという圧が、そうさせてしまうのだろう。
本来は目的のための手段のはずが、いつのまにか手段が目的になる、ていうありがちなこと。
すべきことの時間に縛られ、こなすことが目的になってしまうと、自分で探して選んで決めることができなくなってしまう。いつの時代にも必要なのは、自分で決めて自分で考え、行動する人材なんじゃないのかなぁ。
自粛中、教育についてのコラムをたくさん読み、動画もたくさん観ました。
日本の公教育は、新しいことを取り入れても、これまでのことを捨てられないのだそうです。
結果、やるべきことばかりが増えていって、どれもこれも中途半端になってしまう。
不平等を過度に恐れるあまり、足並みをそろえようとして決断が遅くなり、
結果、すでにある不平等が拡大する。
それぞれの場所でみんなが良かれと思い一生懸命にやっているのに、
なぜかうまくいっていない気がするのは何故なんだろう。
秋冬また休校になったら次はどうするのかと心配しているが、
・・・こんなことばっかり言っていたらきりがないので、
そろそろヌイトメルの話にかえます。
今はコロナ禍、これまでの世の中とはおおきく変わってしまったので、
喫緊の課題はこの時代の激流の中で自分たちなりにどう対応して変化していくか、なのです。
今までのやりかたを続けていくだけでなく、もっと柔軟に行動しなければいけない。
材料が潤沢に手に入る状況が、このまま変わらずに続くのかさえわからない。
そうなれば、いずれこの仕事を続けていけなくなるかもしれないと
そんなことも頭をよぎるくらいのおおきなショックで、
いろんなことを考えました。そして今も考え続けています。
そして、ヌイトメルをこれからどのように続けていこうとしているのか、少し触れたいと思います。
そういえば、ふたりとも20数年前にはバッグを作って販売することになるとは思ってもいなかった。
けれど、何かを作る仕事がしたいということ、
作ることを通して、仕事を通して、心豊かに生きられたらと
はじめはぼんやりと考えていたことが、
それぞれの経験や出会い、ご縁がつながって、今のヌイトメルが成り立っています。
紆余曲折を経て滋賀にきて9年、今の工房に移って3年、そしてコロナショック。
このショックはまだおぼろげだった妄想を具体的にイメージしていく機会になりました。
あとは、現実に変えるための行動。
これまで考えていたことを早送りして、今からチャレンジを始めるための準備に取り掛かっています。
それが、もう少しカタチになったらここでお知らせします。
・・・多分、お知らせできるのは夏の終わりくらいになるかと。
そうそう、この機会に、ずっと逃げていたインスタグラムも始めようと思います。
どうも苦手なSNS、素早い反応はできないかもしれないけど、
変化を受け入れて変わらなきゃ、ということで。
(アツコ)