北海道で過ごす残暑

2015-8-27

先週は長い休暇を取り、北海道に行ってきました。

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トップページではお知らせしておりましたが、
ブログでお休みのお知らせをしておりませんでしたので、
お休み中、お問い合わせやご注文をくださったお客様へはご迷惑をお掛けしております。
返信および確認のご連絡が遅くなり、申し訳ございませんでした。
8/26中に全てのかたに返信をいたしておりますが、
もしメールが届いていない場合は、恐れ入りますがその旨ご連絡いただけますでしょうか。
お手数をお掛けいたしますが、宜しくお願い申し上げます。
  
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さて、せっかく北海道まで行くのだからと、往復フェリーにして自家用車で移動していました。
家族で9日間も旅行をするのは初めてで、ちょっと長すぎたかな、と思ったりしながら、
旭山動物園、美瑛、富良野、トマム、小樽などの定番の観光地も押さえつつ、
個人的に楽しみにしていたニッカウヰスキー余市蒸留所の見学もしてきました。

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印象深かったのは二風谷
豊かな食料と気候風土に恵まれ、古くからアイヌの集落があった二風谷は、アイヌ文化の発祥地。
そしてアイヌ工芸のさかんな地域です。

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アイヌの工芸といえば木彫り、刺繍が有名ですが、
木彫りや刺繍、地域ごとに微妙に違うアイヌの民族衣装に施された独特な模様には細部まで意味があり、装飾だけでなく魔除けやおまじないの要素も含まれているそうです。
衣服や道具に使われるアットゥシという織物はアイヌ固有の工芸で、二風谷では現代までその技術が受け継がれています。

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「二風谷アットゥシ」はオヒョウやシナの木の内皮から作られた糸を使い、美しい木彫りの装飾を施された専用の手機で織られた生地のことで、木彫りの「二風谷イタ(盆)」と並び、2013年に北海道で初めての伝統工芸品として認められたそうです。
(伝統工芸品の認定は、100年以上続けられているということが必要条件だそうです)
アットゥシ織が完成するまでの気の遠くなるような工程は、今も忠実に守られ保存されています。

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工芸館で木彫り体験が催されていたので、子どもを手伝いながら挑戦しました。
模様の線を彫り、2本目は少し内側をなぞるという細かい作業。
完成した親子共同作、シナノキのコースター。

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二風谷イタの随所に施されている鱗の柄はこの地域独特の模様だそうです。

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日本における先住民族のアイヌ。
アイヌ民族の起源は旧石器時代から縄文時代にはじまり、北海道のアイヌ文化にはオホーツクやロシア文化の影響も見られるそうです。
アイヌの文化や歴史は興味深いので大人は何時間でも博物館に入り浸っていられるけど、さすがに子どもにはツラい様子で、でも周りの散歩やサイクリングもして、結局は丸一日間そこで過ごしました。
温泉もある近くの宿泊施設は快適で、壁にイタが飾られていたり、あちこちにアイヌ的な装飾が施されていて、新鮮。
 
 
 
実はこの旅の一番の目的は、とてもお世話になっている作家さんを訪ねることで、
バスケットを編んでいただいているバスケット作家さんが春から秋にかけて毎年滞在されているログハウスにおじゃましました。

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広い敷地内にはかわいい鳥の巣が取り付けられた白樺や、畑にビニールハウス、少しずつタイルを作りながら2年かけて飾ったというお手製の石窯などがあり、毎日の楽しい暮らしを垣間見るひととき。
テラスで海鮮のバーベキューをごちそうになり、とても体にいいという白樺の樹液や、手作りのケチャップ、畑で採れた新鮮な野菜とともに、新サンマの塩焼きもいただきました!

Tさんの娘さんは刺しゅうブローチやテディベアを制作されているので、ギャラリーに親子共同で作品展をされたり、北海道内のマルシェや手作り市に出展されたり、本当に仲の良いご家族で。
6月には手づくりのもの、おいしいもの、色々な作り手さんを集めて、自宅前でマルシェを催されています。

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次の日は東川も案内していただきました。
東川はここ数年若い人に人気の移住スポットだそうで、工房や素敵なお店も多いそう。

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かごを編むときの苦労話なんかも、いろいろ聞きました。
紅籐は一本のうちで端から端まで太さがそろっていないときも多く、しなりが悪く折れやすかったり、汚れていたり、磨いてもきれいな艶がでなかったり、色が束でそろっていなかったりと、仕上がりは材料の質におおきく左右されるそうです。とはいえ、いつもいつも同じ質の材料が手に入るわけではないし、編みやすそうな均一な素材ではあの雰囲気は出ません。
細工をされていない天然の材料で制作する難しさは共通するところもあるけれど、素材それぞれの細かいところは聞かされないと想像が難しいこともあって。
北欧でさかんな白樺の籠細工を北海道で制作されているかたの話とか、白樺のかごは材料の調達が難しいとか、作り手から直接聞く話は色々と考えさせられるし、勉強になります。

今年の夏はもうすぐ終わってしまいますが、
来春は新しい形のカゴを作っていただこうと思っていて、そのカタチについても打ち合わせてきました!

そんな、Tさんがいないと作れないヌイトメルのかごバッグですが、
今回持ち帰った分は、早くも予約完売してしまいました。
時々はいつものカタチと違うカゴでもコラボさせていただこうと思っていますので、
カゴが手に入ったときは、またブログで紹介していこうと思います。
 
 
さて、秋のスケジュールが決まってきましたので、月末までにスケジュールにアップします。

まずは、9月、初めて茨城県水戸市で個展させていただくことになりました。
個展の詳細は近日中にお知らせします!
 
 
(アツコ)

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