あっ!そうなんだ!

2015-7-30

小学校の夏休みが始まって、あっと言う間に7月末になってしまいました。
7/25~26の土日で、毎年恒例の沖島へ行く予定でしたが、台風接近で、早々に中止の連絡がありました。
今年は近所の友達と一緒に行く予定をしていたので、子どもたちはとてもガッカリしていましたが、
私はというと、ちょうどその日に前から気になっていた講座があったので、
チャンスとばかりに申し込み、日曜の午後からひとりで行ってきました。
久しぶりのブログ更新なのに、また濃くなってしまいますが、

その講座がコレ↓

CAP滋賀 公開講座 「3歳からの性教育」

 講師:徳永桂子さん  性教育ファシリテーター・思春期保健相談士

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>CAP滋賀:http://capshiga.org/index.html
 
 
今、子どもが9歳と5歳。
自分の子に対して、性教育は自分なりにしてきたつもりではいます。
長男は病院で出産。幸運にもひとり目が安産だったので、次男は助産院で出産。
次男の出産時は夫と母と長男が立ち会って、みんなに見守られるなかで次男が生まれ、夫がハサミでへその緒を切りました。
産院から出産時のDVDをいただいて、何回か見たので、
ウチの子たちはどうやって子どもが生まれるのかを知っています。
性を意識する年齢には個人差があると思いますが、
次男は今より小さいころから女の子に興味を持ちはじめたし、
少し前にはコンビニのアダルト雑誌コーナーに興味津々な時期があったり、
そういうことに比較的疎いように見える長男でさえも、
映画にはよく出てくるラブシーンでちょっと気まずそうにしていたり、
兄弟そろって「エロ」という言葉も、「いやらしい」という言葉も、
そういう言葉がどういう状況を指すのかも、なんとなく分かっているようです。
その親はというと、具体的なことはつい笑いでごまかしてしまうことが多いのですが、
正直、どうやって、いつのタイミングできちんと性教育をするべきか、迷っていたところでもありました。

そんなとき、ちょうど受けることができたこの講座は、
そんな私の疑問や迷いを吹き飛ばし、目からウロコが落ちる思いをさせてくれました。
相談員として、子どもたちの悩みを実際にたくさん聞いてこられた徳永さんの言葉には説得力があり、
性被害にあってしまった子どもたちがどのように悩み苦しんでいるのか、
なぜ被害にあったのか、被害をどうやったら未然に防ぐことができるのかを
長きにわたり考え、取り組んでこられた専門家のかたの言葉は重く、
講義時間の2時間が短く感じられ、とても考えさせられました。
ここで紹介するには濃すぎるような内容もあったり、
デリケートな問題を含むためあまり詳しく書くのが難しいですが、
日本における性に対する法整備や性教育を含めての対策が他の先進国に比べて遅いことなどの問題点を指摘され、
HIVだけではなく、性感染症の感染率が増えている現代、感染経路は意外なところからもあるそうで、
一斉清掃や外で遊んでいて時々見つかる使用済みの避妊具は、素手で触ってはいけないと教える必要があるということや、
広い意味で、「性教育」は子どもの体に対する自尊感情を育てることに加えて、
安全と健康を守る教育でもあるとおっしゃっていました。
しかも、加害者に狙われやすいのは、性に対しての知識がない子どもなんだそうです。
そして、自尊感情が育っている子は、いじめなどあらゆる暴力の被害に遭いにくいそう。
 
 
インターネットではエロ画像があふれ返っていて、
子どもでも簡単に目にすることができるそれらの情報は、
どんどん過激に、暴力的になっているといいます。
判断力の未熟な子どもが鵜呑みにしてしまうのはとても危ない!
そんなこと、鵜呑みにするわけがないとは、断言できないワタシ。
大人の性が乱れていく現代に、子どもの性だけが大丈夫なわけがない。
間違った性情報は、大げさではなく、
その子どもの将来を大なり小なり不幸にさえしてしまう危険があると感じます。
今の時代、子どもに情報を遮断することは無理だと思うし、
まわりの大人がするべきことはその情報を選ぶ判断力をつけてあげることで、
加害者にも被害者にもなってほしくないと願う親としては、
そのために正しい知識を教えることが肝要で、
女の子へはもちろん、男の子への性教育もとても重要だと思います。
互いの性に対する知識と理解があれば、互いに傷つくことを言ったりしたりをしなくなる。

家庭での性教育が大切な理由は、実際に被害にあったときに
親が相談する対象になりにくい今の現実があるからで、
その大きな理由は親子で性の話をしてこなかったことにあり、
親に心配をかけたくないとか、悲しませたくないとか、驚かせたくないとか、
そんな子どものけなげさを思うと心が痛くなりますが、
逆に子どものときに話せていると、何かあったときにまず親に相談してくれるようになるからなのだそうです。

「心」+「生」=「性」
文字通り、心が生きる、心を生かす教育が、性教育だとおっしゃる徳永さん。
著書もありますので、興味のあるかたは探してみてください。

  参考(徳永桂子さん著書): からだノート(2013) 家族で語る性教育(2005) など

 
子どもに性の話をするのは、偏見なく他の話と同じように素直に聞ける低年齢からが最適、ということで、
うちでも早速始めようと思います。
その教材に最適な本が、コチラです。

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 「あっ!そうなんだ!性と生」 エイデル研究所

講座の会場で買って、他の絵本と同じように、子どもに読み聞かせてみました。
子どもたちの反応はとても素直で、愛らしいものでしたよ!

(アツコ)

参考:相談窓口(大阪)chotCASTなんば  http://www.chotcast.com/

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