救急処置の講習会

2015-7-7

滋賀県では7/1を「びわ湖の日」としており、毎年この時期に滋賀県じゅうの市民による一斉清掃が行われています。
滋賀では習慣化していますが、同じ日の同じ時間に一斉に掃除している光景、
よく考えたらおもしろいことやな、と思ってます。
今年は7/5日曜の朝、ご近所のみなさんと周辺の草引きや溝掃除をしました。
そのあと、自治会の「救命処置・AED講習会」に参加して、
とても勉強になったので、忘れないためにもこのブログでも紹介します。
(ブログに書くつもりがなかったので、写真を一切撮っていなくて、フリー画像を借りました。)

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救命救急や応急手当については、ずいぶん前に講習を受けた覚えがあります。
たしか学生か会社員のころだったか・・・
うすぼんやりとした記憶しかない、心肺蘇生法。
「AED」って、そもそもなんじゃい??( ← マジでこんな感じだったワタシ)

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今年の夏も、びわ湖に泳ぎに行く予定だし、
夏のこの時期はプールやレジャーで水難事故が増えるし、
万一のためにも、改めて知っておいたほうがいいかなと思って、講習会参加を申し込んだのです。

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講師としていらっしゃったのは、大津消防署のかた3名。
夜勤明けにもかかわらず、3時間という長丁場で、しっかりと教えてくださいました。

心臓マッサージと人工呼吸のディティール(肘をのばして両手で体重をかけて押す、とか、あごを上げて気道確保と鼻をつまむ、とか)は少しくらいは覚えていますが、やっぱりほとんど理解できていなかった処置の順番と、そもそもの応急手当の必要性。
若いころは、リアリティーがなかったこともあって、あまり真剣に聞いていなかったのがよくわかりました。
これを理解しているのといないのとでは、ぜんぜん違うと思います。
 
 
まず、救急車が到着するまでに平均8分かかっていること、(それでもすごい早いけど)
それまでに処置をすると、しない場合の倍以上の救命の可能性があること、
脳は酸素がない状態で3分しか生きられないこと、
脳細胞は死んだら再生できないから、万一心臓が蘇生しても、脳死あるいは麻痺が残ること。
だから、呼吸停止からどれだけ早く応急手当をされたかどうかで、はっきりと生死のわかれ目があるのだということ。

実際にその現場に居合わせたら、きっとオロオロしてしまうだろうけど、
これをアタマに叩き込んでおいて損はないと思います。
(ワタシはコレをほとんど理解できていませんでした。)

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・呼吸が停止していたら、いち早く胸骨圧迫(=心臓マッサージ)をはじめること。
・胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、血液を脳に届けることが一番の目的。
・人工呼吸の目的は、酸素(人の吐く息にはまだ酸素が残っている)を、呼吸停止した人の肺に届けること。
・肺へ送った酸素は血液に入るので、止まった心臓を外からの圧迫で動かし血液を送って、脳と体の細胞に酸素を届けるために絶え間なく続けること。
・そのために、心臓と同じ速さ(100回以上/1分)で30回(成人は胸が5cm、子どもは体の厚みの1/3が沈むくらい)強く押して、次に人工呼吸2回、すぐに胸骨圧迫30回を、救急隊員が到着するまでひたすら続けること。(2人以上いたら、役割分担すると効率が良い)
・胸骨を強く押し続けると肋骨が折れることがあるが、骨が折れても心臓を圧迫し続けること。
 (骨は再生されるが、脳は再生できない。骨を折っても、救命措置の実施者が責任を問われないという法律がある。)
・人工呼吸よりも、心臓マッサージが優先される。人工呼吸をしない場合は胸骨圧迫をひたすら続ける。
 (溺れていたなど、血液中の酸素が少なくなっている場合は、人工呼吸もしたほうが良い)
・血が多く出ているときは、止血する。(患部を直接押さえて圧迫するのが一番効果的)
 出血が少ない場合は、心臓マッサージが優先。
 ※感染症が疑われるため、安全とわかっていない他人の血液には直接触らない。
・のどに異物を詰まらせている場合、意識がある場合は背中をたたいたり、抱きかかえて胃を突き上げ、吐き出させる。
 (方法はこちら → http://kyuukyuu99.net/tumari.html )
 胸骨圧迫でマッサージしていると、詰まっているものを吐き出すこともあるので、意識がない場合は心臓マッサージ優先。
・呼吸停止しているかどうかは、口でなく胸の動きを6~10秒回見る。
 (10秒間いちども胸が動かなければ停止している。呼吸が停止していても、口は動いていることがあるので注意。)
・場所を特定するために、119番通報は固定電話が良い。
 (携帯では遠いところの消防署にかかることがある)
 携帯で通報する場合は目標物を知らせる。
 
 
これくらいが、重要なところかなと思います。
もっと詳しくはこの記事の一番下にリンクを張っておきます。
ぜひとも、一読してみてください。

それから、AED(自動対外式除細動器)について。

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これ、どこからか聞いたことはあったり、時々見かけもするのですが、
なんのための道具かほとんど知りませんでした。
公共の施設や学校、病院、駅、デパートなど、人の集まるところに設置されているようです。

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心臓が止まる前にピクピク細動したフリーズ状態になることがあるそうで、
これに電気ショックを加えて、通常の心臓の動きに戻すための機械が「AED」だそう。

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名前の通りまさに「自動」で、電源を入れると使い方を音声で案内してくれます。
本体から線でつながった電極が2つ、接着シートになっていて、
2枚で心臓を挟むように体にペタっと貼ると、機械が心臓の動きを調べてくれて、通電する必要のある場合はピコピコ音で指示してくれるので、光ったボタンを押すと電気が流れる、という仕組みです。
電気ショックを与えている間は、他の人が体に触れていると感電するため離れなければいけませんが、それも音声で指示してくれます。
シートを貼る位置は絵で書いてありますが、ケガなどで貼れないとかの場合は、前後や左右反対でも問題なく、要は少し離して2枚で心臓を挟めばいいそうです。

実際に見たことがなかったので、これもとても勉強になりました。
使い方を知っていると、もしものときに役立ちます。

AEDが近くにある場合は、胸骨圧迫とセットで使うほうがいいようです。
心室細動の状態になっている場合、救急車が到着する前に使うと、救命率は数倍だそう。
心臓ペースメーカーをしている人には、ペースメーカーの故障とか、そういうことは考えなくていいそうです。
まずは、心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)が最優先。

AEDを使うにあたって、注意することは「感電」で、
体が濡れている場合は電極のシートを貼る部分は拭くとか、金属製のアクセサリーは電極に触れないようにするとか、濡れた場所では体と床の間にビニールシートを敷くとかの工夫がいるみたいですが、使い方は簡単でした。
かつては医師や救命救急士にしか使えなかったらしいのですが、今は一般市民でも使えるそうです。
 
 
心肺蘇生法に関しては、彦根市のホームページで画像入りで詳しく説明してくれています。
 ↓
http://www.city.hikone.shiga.jp/0000004304.html
 

こちらも参考に。大津市消防局
 ↓
http://www.city.otsu.lg.jp/fire119/kyukyu/okyu/1389152818511.html

AEDについて詳しくはこちら。
 ↓
http://www.jhf.or.jp/aed/
 
 
いったい何のブログなのか迷走状態になってますが、たまにはこういうお役立ち情報を。
万が一に備えましょう!
もしかしたら、誰かの命を救えるかも。。。

(アツコ)

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