高島で過ごす週末

2014-12-20

3週連続で週末は滋賀の高島へ行っていました。
11月末と12月はじめの週末は、「高島 風と土の工芸」へ。
先週は「高島 ジビエンナーレ」。

 

毎年訪れる機会を逃していた「風と土の工芸」ですが、今年は2週連続で行きました。
近年移住者が増えている高島は、
古くからの産業や伝統的な工芸と、新しい作家さんが共存している地域のひとつです。
パスポートを購入すると、期間中に参加作家さんのアトリエを見学できたり、
ワークショップやトークイベントなどに参加できるという、盛りだくさんの内容です。

                 

普段入ることのできない作業場を見学できるのは嬉しく、
見慣れない道具や材料を見せてもらって興味津々でした。
子どもにとっては退屈な文化遺産や古民家、あんまりあちこちまわることはできませんでしたが、
帰り際に寒空のしたアマゴを釣ったり、
琵琶湖畔に立ち寄り、ひたすら石投げをして帰ってきました。
 
 
先週はジビエ(狩猟により捕獲された野生の鳥獣肉を使った料理)を食べに行きました。
このところ、ジビエをめぐる実情が気になっているので、そういう生の声を聞きたいのと、
また食育も兼ねています。

 

 

あまり普段食べる機会の少ないジビエですが、
高島ではジビエ食の循環を作ろうとする動きがあります。
前に紹介したとおり、日本における鹿やイノシシの農作物被害は、年々増加しているそうです。

なぜこんなに増えたのか、というのは、今年の春に参加したシンポジウムでも議題に上っていましたが、
狩猟者(ハンター)の高齢化による減少、森林(エサ場)の減少、獣肉食の減少(食文化の変化)、
政策の失敗(保護の見直し時期)など、いくつかの要因が重なっているようです。
うちの近所の山でも時々鹿が見られますし、
小学校の畑では、この夏にトウモロコシを食べられてしまったそうです。

高島にも古くからハンターがいらっしゃいますが、
移住してきた若い世代にも狩猟免許を取る人が増えてきたそうです。
といってもハンターは兼業でしか成り立たないので、みなさんほかの本職がありますが、
たとえば農家、職人、料理人など、比較的時間を自由に使うことができる職種に限られるようです。
また、国から狩猟期間が定められていて、秋から冬の間しか狩猟ができないそうです。
春から夏は保護の期間だそうです。
増えて困ってるのに、半年も保護の期間があるのか、と、疑問に思いますが。
そういうわけで、狩猟が行われる今の時期は、新鮮なジビエ料理が食べられる絶好のシーズンなのです。
 
 
年間30万頭もの鹿やイノシシが駆除されているにも関わらず、ほとんどが廃棄されているそうですが、
日本の牡丹鍋をはじめ、イノシシは食べる習慣も古くからあるし、
鹿肉は海外では高級食材として利用されているのですから、
もっと食べないともったいない、というのが正直なところです。

しかも猪肉や鹿肉は栄養価も高く、
鹿肉は低脂質のうえ高たんぱくで鉄分が牛肉の7倍だそうです。

そんなジビエ料理を率先して提供していらっしゃるカフェのオーナーや、
食肉加工のかた、滋賀県猟友会のかた、若いハンター、
それぞれの意見を伺うトークもありつつの、ジビエ料理満載のイベント。

高島だけでしか食べられないCOCO壱番屋の鹿肉カレー。
鹿肉ラグーソースのパスタに煮込みハンバーグ、鹿肉のフランクフルト、
しし汁、鹿肉の味噌カツ丼、ローストビーフ風鹿肉サンド、しぐれ煮、
などなど、美味しいジビエ料理は昼過ぎには売り切れ続出でした。

普段食べなれないジビエですが、食べてみるとけっこうイケます。
手に入るなら、たまには料理しようかなと思える感じなので、もっと気軽に買える食材になってほしいなと思います。
 
 
先週末は大雪が降るとの予報で、雪目的でもあったのですが、
残念ながら朽木はほとんど積もっておらず、雪もほとんど降りませんでした。
わずかに残っていた雪で雪だるまを作って、極寒の中を遊具で遊び、
温泉につかり、岩魚料理と蕎麦と、栃もち、さば寿司を食べて、
(朽木には鯖街道という福井から続く道があり、道沿いに鯖寿司屋が何軒もあります。)
3週連続で高島を満喫しました。

 

今週は大津でも少し雪が積もり、一段と寒い毎日。
そして、昨日から下の子がインフルエンザで倒れてしまい、一足早い冬休みが始まってしまいました。
いよいよ冬本番です。

(アツコ)

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