はじめまして、「nuttan」です。
2011-4-1
今年に入って本格的に創作活動を始める前に、数年前からちょこちょことイベントに誘われてお店を出していて、そういう時はほぼ素人の私が、ちょこちょこと手作りしたり、旦那さんの仕事の合間に縫ってもらったりしていました。 わたしが考えるのは、こんなものがあったら便利だな、という小物でした。 ポケットなしのワンピースのときにハンカチ・携帯・鍵をいれるポケットがほしいと考えた小さいポシェット。 その度に友達に買っていただいたりして、今はほとんど在庫がなくなってしまったものもあります。 旦那さんはプロなので、使えないような部分は残していてもきりがないと、どんどん捨ててしまうのですが、わたしは元来から“もったいないおばさん”なので、その光景を横目でながめ、もっと有効的に活用できないかとふたりで考えたりもしていました。 「端切れ」同様、もったいないのが、革屋さんの在庫です。 革1枚を有効的に使って、端切れ(もちろん使える部分)も使って、作りはいたってシンプルに。 「nuttan」では“こんなものがあったらいいな”という普段使いの、気軽に買っていただけるようなお求めやすいお値段の小物や雑貨。 「nuitomeru」では素材も仕立てもより上質な、内装まで作りこんだ、作り手のこだわりが発揮されたもの。 ・・・と、両極でやっていこうということになりました。
通帳数枚とカード数枚とお札が入る、ストラップ付きの薄い銀行ポーチ。
“ICOCA”や“PITAPA”を入れるだけのシンプルなカードケース。
ストラップを外すとポーチにもなって、長財布も入る縦長ポシェット。
子供用の安っぽくないゴムベルト。
ヌメ革のネームプレート・キーホルダー(名前などをスタンプして迷子対策)。
などなど・・・
天然皮革は大きさや形、伸び(皮膚ですから)、ダメージ箇所がすべて違うため、鞄・ジャケットなどの大きな製品の製造過程で、パーツが取れない革はダメージのない部分でも「端切れ」となり残ってしまいます。
本来、大きいものを作る時は、小さいものも一緒につくって、「端切れ」をできるだけ残さないようにするのがいちばん有効的なのだそうです。その分製造コストはもちろん下がりますし、お値段にも反映されます。
革屋さんには、展示会などで“見せ筋”といわれる、目を引くような加工を施したり、カラフルなインポート革を在庫として持っていらっしゃいます。それらはコストが高すぎたり、一般うけしないからと製品化されず、結局は商品としてお店に並ぶことなく、倉庫で眠っています。
けれどもそのなかには、とっても魅力的な革だって含まれているのです。
・・・先日のディアオイルヌバック(→詳細)も、「デッドストック」ということは、使われなければいずれは処分されてしまうかもしれません。
使わなければ、もったいない!
そこで、“良い革を無駄なく使う”というコンセプトで小物の企画をはじめたのが、3年前です。
キズの部分も少々含まれていたりもしますが、そこは「味」、キズだってポイントになります。
このコンセプトを基に発案した商品は、かつては毎日新聞社が主催する「MOTTAINAIキャンペーン」のオフィシャルショップ オリジナルグッズとしても一部採用され、製造させていただきました。
そして、そこから発展したのが 「nuttan」(縫ったん)です。
どっちも好きだし、必要だと思うから。
そんな「nuttan」の商品は、これからイベントでたくさん出していきます。
カラフルな素材や毛足のある素材(ポニーやハラコ)、プリント・型押し・加工などの柄入り、などなど、いろんな素材を使います。
どれも在庫限りなので一期一会です。
お客様の「こんなのがほしい」にフィットしたものをどんどん作っていきたいです。