2011・移転のこと-6

2012-1-25

仕事場の入口には、「ヌイトメル」表札。

これは、アクセサリー作家・歌謡人形師のウエダテルオさん(ブログ、面白いです)から、大阪のお店オープンの際にいただいたもの。
(結局、お店閉めてしまってスミマセン・・・)

以前の工場に比べ、ずいぶんコンパクトになりました。
私は、大阪にいるときは広すぎて荷物が分散してたんで、今の方が作業性は上がっていますが、裁断場所(1F)とミシン(2F)が離れていますから夫は多少仕事がやりづらそうです。
そりゃそうだ、前は完璧工場でしたから。

入ってすぐは私の作業スペース。
パターン台と生地用ミシン、材料置き場。
奥の部屋はパソコンと作業場。

 

四方の壁一面に棚を。収納力がすばらしい。
奥の窓が、この家で一番見晴らしが良い場所です。
ここは、ロマンチストな夫の作業スペースになりました。

 

近くに円福院五百羅漢という、仏像が納められているお堂も地味にあったりもするこの富士見台。
子供の頃、絵を描く祖父の横で、お堂の軒下にもぐって遊んでいた記憶があります。
今は京都で健在な祖父から借りているこの家、大切に住みたいと思います。

それにしても、今回も素敵にしてくださいました。
なんとなく昭和の雰囲気が所々に漂っていて、完成後は「あぁ、今回も岡さんだ」と思います。

もともと純和風の日本家屋ではないし、所々増改装もしてて、中途半端に古い昭和の住宅だった家。
全体の大筋を決めるとき、どういう雰囲気にもっていくのかすごく悩んだんです・・・
あーだ、こーだと、意見を出し合って、方向性を決めました。
結局はこちらからはある程度の要望と必要なサイズを伝えるだけで、細部のディティールは全てお任せで。
あちこちの店舗やら住宅づくりに携わっていらっしゃるので、色々とアドバイスをいただけますし、マルチになんでも作れるというところがすごいんです。
建具が古いので、それを色々と活かしてくださいました。
落書きも、傷も、削った後も、もとからあるくぼみも、いい感じにいきてます。
そのうえ使い勝手もちゃあんと考慮されていて。
そして、いつもながら仕事の手の早さには感動しました。

自分たちの目指すものづくりも、どことなく温もりを感じるもの。
その人にさらっと馴染む、そんな「ヌイトメル風」を目指して作りたいと思います。

そんな岡さんが今回プレゼントしてくださった玄関の表札。
しげもりの字が寄り添っているのが、ほのぼの。

まだ手つかずの部屋や庭の改装計画も実はあるんですが、それはとりあえず後回しで、さて仕事。

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