革の基本と用語

2011-8-25

1、皮革(ひかく)とは    参照:皮革(by Wikipedia)

 天然皮革 ・・・ 動物を原料とする
 合成皮革・人口皮革 ・・・ 人工的につくられた皮革

 以下は、「天然皮革」について、説明しています。

2、革と皮の違い

 「皮」は動物の皮膚、「革」は原料の皮をなめしたものです。
   ※参考:なめし
 「皮」は時間が経つと腐ります。
 「革」は“原皮”に“なめし”という防腐処理を施したもののことです。
   ※原皮(げんぴ):革の原料になる塩漬けにされた毛付きの皮のこと

3、革と皮の呼び名

 ●hide(ハイド) ・・・英語で大型の動物から取れる大判の皮のこと
 ●skin(スキン) ・・・英語で小型の動物から取れる小判の皮のこと
 ●leather(レザー) ・・・英語で「革」のこと

4、革の用語イロイロ

 一般的にはなじみの薄い、でも、革業界では常識の用語です。
 知っていると、革製品の説明に対する理解がぐっと深まります。

  革についての用語

  ●銀面(ぎんめん) ・・・ 革の表面のこと。一般的に“つるつる”側。
  ●床面(とこめん) ・・・ 革の裏面のこと。“ざらざら”側。
  ●シボ ・・・ 革表面のしわのこと。人工的に加工したしわ、動物本来の自然なしわなど。
  ●トラ ・・・ 動物の首周りや手足の付け根など、しわになっていた部分の跡のこと。
         虎の模様のように見えることからこう呼ばれる。
  ●血スジ ・・・血管の跡
  ●バラ傷 ・・・革に残る、治った傷跡のこと
  ●コバ ・・・ 革の断面のこと

  革の種類(表面の状態による)

  ●スムース革 ・・・ 表面が平滑な革の総称 (銀付き革 ガラス張り加工革)
  ●起毛革 ・・・ 表面が起毛(ザラザラ)した革の総称
  ●毛皮  ・・・ 動物の毛が付いた革のこと
  ●その他 ・・・ 【1】表面に特殊な加工を施された革
           【2】エキゾチックレザー(ワニ、ダチョウ、エイ、ウナギ等)

  革の関連用語

  ●タンナー ・・・ 皮革を製造する業者・職人のこと
  ●なめし  ・・・ 「皮」に防腐処理を施して「革」へと変える加工工程のこと
            (参照用語:なめし
  ●デシ   ・・・ 革の大きさを表す(取引)単位。デシ平方メートルの略。10㎝×10㎝=1デシ
  ●エイジング・・・ 経年と使用によって天然皮革の色・形・硬さ・柔軟さが変化すること
  ●エコレザー・・・ 財団法人日本環境協会の規格に合格した皮革のこと
           発がん性物質や汚染物質を不使用、または基準値(数種分類)以下に
           抑えていることが条件。
           合格した革はクロム、非クロムに関係なく「エコレザー」が適用される。

5、革の特徴と魅力(全般)

革は表面のコラーゲン(たんぱく質)線維が緻密で、風を通しにくいため、温かです。
また革の線維は呼吸をしていて、適度な湿度を保っているそうです。
そのため、断熱・保湿などの効果があります。
メンテナンス・お手入れをしながら使うことで、経年変化(“エイジング”という)が楽しめます。

革は原料となる動物の種類、性別や月齢によって、その線維質の特徴が異なります。
柔らかい・硬い、軽い・重い、ザラザラ・滑らか、伸びる・縮む、水に弱い・比較的強いなど・・・
その革の持つ弱点を補ったり、長所を活かしたり、風合いを良くするために、仕上げやなめし工程の途中に加工を施します。
 
 
 
→ 革についてもっと詳しく

  革の種類(原料になる動物の種類による)について・・・準備中

  革の加工・仕上げについて・・・準備中

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