カーフ・ミニ巾着ポシェット お取り扱いについて

2025-5-29

(2025年5月現在)

▶ カーフ・ミニ巾着ポシェット(CMK)の使用素材 

【革】

● 本体(表・裏):仔牛革  国産(奈良) クロムなめし

ブラック  オフホワイト  グレージュ 他

仔牛の肌は生活による傷も少なく部位(場所)による革質にムラがないうえ、絶対数が少ないため貴重で、牛革の中では最上級の素材です。キメ細かで滑らかな表面としなやかで柔らかく軽く、そのうえしっかりとした適度な張りはカーフ(仔牛革)の特徴です。この革は表面(銀面)を軽く擦ってツヤを消した吟スリ加工のマットな表面感に革のしまりも良くコシもある、とても質の良い革です。“トラ”と呼ばれる生体由来の首周辺部分のシワの跡はカーフの象徴です。

 

● 部分使い:牛革(成牛) 国産(栃木・兵庫等) タンニンなめし

ブラック ナチュラル 他

肩当て(ロング紐のみ)

植物の渋でなめした張りのある厚いヌメ革を使用しています。強度、耐久性に優れ、線維が詰まっていて固い革も使うほどに馴染みます。径年による色や質感の変化など、味わいを楽しめる素材です。ナチュラル色はキャメル色に、黒はつややかに変化します。

丸紐

厚いヌメ革から手作業で丸紐に加工された紐です。使うほどにしなやかに馴染みます。お手入れは不要です。ナチュラル色は日焼けなどでキャメル色に変化します。濃色は湿気による色移りにご注意ください。

 

 

「なめし」とは?

動物の「皮」をミモザやチェストナットなどの植物のタンニン(渋)や薬品で防腐処理をして「革」へと変える工程のこと。なめし剤の種類(植物性・化学薬品)によって分類される。タンニンなめしは環境への負担が少ない古来のなめし方で、自然な風合いに仕上がる。その革はヌメ革とも呼ばれ、使い込むほどに味わいの変化が楽しめる。その中でも白ヌメ革は、染料を入れていない素肌の革のことで、ヌメ革の特色が最も際立つ。

 

 

【パーツ】

  • ニホンジカの角(輪切りにし、くりぬき削り出したリングのオリジナルパーツ)

 

▶ ミニ巾着の取り扱いについて

本体部分のカーフは水に濡れただけではシミになりませんが、革は原則としてできるだけ濡れないようお使いください。物を入れて一か所だけに重みや力がかかるような使い方をすると、その部分だけ伸びて変形しますので、まんべんなく重量が分散するような工夫をされてお使いいただくことをお勧めします。革を強く引っ張ると裂けることがあります。ショルダー部分の革は擦れると色移りすることがあるためご注意ください。(革は湿ると特に色移りしやすくなります)また、配色の紐は薄い色の本体側に色が移らないよう、湿らさないようにまた重ねて長時間保管しないようにご注意ください。また紐を強く引っ張りすぎるとちぎれる可能性がありますのでご注意ください。

 

天然の革はナチュラルマークやしわが通常入っています。革を0.5mmに漉きそろえて全面貼り合わせコシをだし、ナチュラルマークなどはできるだけ難を隠すように裏面に使用して、パーツを少なくすることにより革を効率的に使いました。カーフの証である“トラ”(しわ)は表にも入ることがありますが、革の個性としてご理解ください。

 

▶ 革製品について・ご使用上の注意事項

● 仔牛革について

革は経年によりつややかに変化します。白や色の薄いものは、染み込む液状の汚れは落とせませんので、ご使用前にスプレータイプの防水スプレーでコーティングしてください。黒ずみは消しゴムでこすると薄くなります。こすった後や、ご使用前には防水スプレーでお手入れをしていただくと、比較的きれいな状態を保てます。汚れた場合はすぐに汚れを落としてください。

● 牛革について

植物の渋(タンニン)でなめした牛革です。厚くしっかりした張りのある革を、型に合わせて使用しています。強度、耐久性に優れ、線維が詰まっていて固いものも使うほどに馴染みます。経年による色や質感の変化など、味わいを楽しめる素材です。詳細はホームページをご参照ください。

● 色落ち・経年変化について

比較的色落ちがしにくい革ですが、染料染めのため染色の特性上、色落ち・色移りすることがございます。水に濡れると特に色落ちしますので、雨の日はできるだけご使用にならないでください。汗等で湿った状態でも色移りすることがあります。市販の防水スプレーや革専用の色落ち防止スプレー等で色落ちが軽減される場合もありますが、ご使用される場合は必ず目立たない場所やハギレでお試しください。革の風合いが変わってしまう恐れがあります。

また、濃色のものは、乾いていてもこすれて色の薄い衣服等に色が移ることがあります。

タンニンなめし・染料染めの革は、日光による日焼け(変色)がしやすいため、変色を避けたい場合は、できる限り日光にあたらないようにご使用ください。日焼けも含め、経年変化をお楽しみいただければ幸いです。

● 日常のお手入れ

※ 革の種類によってお手入れの方法は異なります。
 必ず適したお手入れ剤をご使用のうえ、目立たない部分やハギレにてお試しください。

 天然皮革はお手入れ次第で美しく保つことができます。普段は柔らかい布でからぶきやブラッシングでホコリを払います。

コーヒーなどの水溶性のシミはまずぬれタオルでたたくようにふき、シミが広がらないようにご注意ください。色素が革の目に入り、沈着したものの除去は困難です。

● ナチュラル(白ヌメ)革のお手入れ

ナチュラル色(白ヌメ)革は、油分、水分を吸いやすく、雨やクリーナー、オイルによりシミになります。日焼けやシミが重なることで色が濃くなり、部分的なシミは次第に目立たなくなりますが、使い始めで気になるようでしたら、水やオイルを含ませて絞ったスポンジや布等で拭き、全体的に色を濃くすると目立たなくなります。(白くは戻りません。)油分が入ると水の場合よりも色が濃くなります。※

● 水にぬれた時は

カビが生えないように、風通しの良い場所で陰干しをして、完全に乾燥させてください。

※革に負担がかかるため、直射日光やドライヤーでの加熱はお避けください。

天然皮革は濡れて乾燥すると変形することが多いため、できるだけ変形しないように形を整えて乾燥させてください。
一度中まで濡れた革は乾燥すると革中の油分が不均一となり、部分的に硬化することがあります。
乾いた後、硬化した部分をぼかすように優しくもんで馴染ませてください。

● 保管

カビは油脂や湿気を栄養源に成長します。カビを避けるためには、長期に使用されない場合は手アカや汗の付着していそうな部分にアルコール除菌シートおよびクリーナー等でお手入れをしてください。(除菌シートやクリーナーを使用する場合は必ず目立たない部分でシミにならないことを確認してからご使用ください)

長期に保管する時は天気の良い時に陰干しで革全体の水分を少なくしてから、通気性の良い箱・袋等に入れ、湿度が低く風通しの良い場所で保管します。ビニール袋での保管は厳禁です。

ナフタリンなどの防虫剤は直接接触すると、変色したり、接着部分がはがれたりすることがありますので使用しないでください。

● 修理について

ヌイトメルの商品に限り、有償(内容によっては無償)にて修理を承ります。まずは、e-mailにてご連絡ください。

 

 

 

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