【鹿革】お手入れ方法

2012-4-26

鹿革は他の革と違い、ほとんどお手入れを必要としない素材です。
皮膚組織に皮脂をたっぷりと含んでいますので、水に強く、水洗いも可能です。
 ※ 水洗いを推奨しているわけではありません。
  革は多少は汚れていくものとして、汚れも「味」になるとご理解ください。

少し黒ずんだ程度の汚れは、鹿革のハギレの裏面(起毛している部分)か、
同様に起毛した柔らかい布等で革の汚れを拭き取るように、大きく円を描きながら
やさしくこすります。
使い込んでツヤの出てきた鹿革の場合は、ハギレにほんの少し油分(サラダオイル等で
代用できます)を含ませて、同じように試しても良いと思います。
(強くこすると表面が剥がれてキズになったり、油分が移ってシミに
 なりますので、ご注意ください。必ず目立たない部分でお試しください。)
汚れがハギレに移っていきますので、少しずつ丁寧に汚れを落としてください。
(黒ずみ等の汚れは完全に汚れが取れないことがあります。)

全体的な汚れは、水洗いをするのも方法のひとつです。
(水洗いは形の適性があります。水洗いに適さない鞄もあります。)
何度洗っても革のしなやかさは衰えませんが、型崩れや色落ち、シミの原因になりますので、
丸洗いや過度の水洗い、洗濯機のご使用は避け、できる限り部分洗いをお勧めします。

洗う際はぬるま湯に中性洗剤を薄めて、優しく手洗いしてください。その際、少し酢を入れると色落ち防止になります。
 ※ 水洗いをすると、若干は色落ちします。
  濡れた状態の革は他のものに色移りをする恐れがありますので、
  湿った状態で長時間触れることのないようにご注意ください。
  裏地が離れるものは裏地を水に浸さないようにして、
  鹿革の部分だけを洗ってください。
  (牛革の小さいパーツ部分は濡れても問題ありません。)

乾燥は軽く絞った後、室温で平らな面に広げて形を整えてから乾かしてください。
 ※ シワや折り目がつかないに注意してください。
  中に新聞紙等を丸めて入れて、立体の状態で乾かしても良いです。

乾いて硬くなった部分は、揉むと柔らかい風合いに戻ります。

仕上げに一般的な革用オイル・クリーム等でのお手入れは不要です。
オイルヌバック等のようにオイル仕上げをしていない通常の鹿革は油分を吸いやすく、鹿革専用でないお手入れ剤やオイルはシミになりますのでご使用にならないでください。
 
 
保管の際は、オイル仕上げの革等、油分を含むものと触れた状態で保管すると油分が移りますのでご注意ください。(油分が移ってシミになった場合は、しばらく放置しておくと油分が馴染み次第にシミが目立たなくなることもあります。)
不織布や天然素材等の通気性の良い袋に入れ、中に詰め物などで形を整えて保管をしてください。
上に物をのせたり、形がつぶれた状態での保管は、変形やシワの原因になります。

ビニール等に触れるようにして保管されると、ビニールに張り付いて鹿革の表面が剥がれる場合がありますので、ご注意ください。
 
 
基本的にこまめな栄養・油分補給は必要ありませんが、ふっくらした感触を保つための鹿革専用のお手入れ剤もございます。
 
 
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  → バッグの種類・型別お手入れ方法
   ● 巾着バッグ(DKT-S/M/L)

  → 【一般】お手入れ方法についてはこちらから

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