巾着バッグ お選びいただくポイント(2023年)

2023-2-17

2011年からの定番「巾着トート」と
2021年に誕生した「パッチワーク巾着」
どちらが良いのか悩んでしまうというかたもいらっしゃいますので
選び方のポイントを紹介します。

 

どちらも巾着タイプのバッグですが
形と容量と紐の長さと太さ、アレンジのしかたが少しずつ違います。

 

バッグ容量は、およそ ↓ というイメージです

トートS<パッチワークS≒トートMS

<トートM<パッチワークM≒トートLS

<パッチワークL≒トートL

 

底が広い円形のパッチワーク巾着

丸型の巾着トートS・MS・LS

縦長の巾着トートM・L

 

かたちと特徴がそれぞれ違うので
荷物の形とサイズ、入れ方や使い勝手
得意分野がそれぞれに違います。

 

→ サイズ選びのポイント

→ 荷物と容量の比較

→ 紐の長さについて

→ 色選びのポイント

 


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サイズ選びのポイント

サイズは、財布の大きさと普段持ち歩く荷物の量
好みやご使用の場面を考慮しながらお選びください。
ざっくりとしたポイントは、下記の通りです。

 

定番巾着トートは持ち手の間隔が広めで
使用時にもバッグの中に手がスッと入るので
荷物を出し入れしやすい
使いやすいことは大切なポイントです

 

紐が長いときも短いときもシュウマイ状の丸い形のままで
アレンジが色々できるのはパッチワーク巾着

 

小さい財布と鍵にスマホとエコバッグ
いつもの荷物が少ないかたは、巾着S・MSかパッチワーク巾着S

 

丸い形のショルダーで、常時長紐のまま使いたいかたには
下げたままで口が開閉しやすい定番巾着トートSかMS

 

水筒や手帳や大きな長財布+α いつもの荷物が多めなかたは
定番巾着M〜か、パッチワーク巾着M〜
縦長の巾着Mはトート状で使うことが多い人向け
丸い形が好きな方はパッチワークを

 

肩から下げるのが苦手なかた、腕や手でもつときは
定番巾着トートLSやLの太く短いハンドルもオススメ

 

色々な行事で荷物がいつもより多いときは
定番巾着トートLかパッチワーク巾着L

 

ここから、具体的に荷物を入れてサイズを比較します。↓

 

●巾着トート S・MS・M ・LS・L

Sサイズは、2つ折りか3つ折りの財布のかたには問題なく使えるサイズです。
中に16cmファスナーポケットがつきます。

MS(Mショート)サイズは、Mサイズの高さを3cmほど低くしたタイプです。(マチ・横幅はMサイズと同じで、高さだけ低くしています)
Sサイズより、全体的に容量が少し大きくなり、小さめ長財布(幅18cm)が横向きに入ります。(口を絞った時にMサイズに比べて財布の出し入れはしにくいです。)
中に16cmファスナーポケットがつきます。

Mサイズの高さは500mlのペットボトルがギリギリ入るくらいです。
長財布とA5手帳と、小さい折り畳み傘も入ります。長財布はタテにした状態でも入りますが、横向きにして入れるほうが口を絞りやすいです。
A5サイズの本や手帳を入れると、ポシェットタイプにして持つ(口を絞る)のはやや難しく、口が少し開きます。
中の16cmファスナーポケットにはパスポートが入ります。

LS(Lショート)サイズは、Lサイズの高さを5cm程度低くしたタイプです。(マチ・横幅はMサイズと同じで、高さだけ低くしています)
Mサイズよりも横幅とマチがひとまわり大きくなり、高さはMサイズとほとんど同じなので、絞った時に丸い形になります。

Lサイズは、Mサイズから全体的にひとまわり大きくなったサイズです。
B5ノートがぴったり入るくらいの高さがあります。

 

長財布のかたは、MSサイズか、Mサイズ以上をお選びください。※
小さめの長財布はSサイズに入る場合もありますが、紐を絞った場合に出し入れが困難です。

※ 大きな長財布(幅20㎝×高さ12㎝以上、1.5㎝よりも厚い財布)は、MSサイズでは紐を片方に絞ったときに財布の角部分が表に響いてしまう可能性が高いため、Mサイズをお選びいただくほうが無難です。幅20㎝以上でも薄い財布や、がま口など上に向かって幅が狭くなっている形状のものはMSサイズにも問題なく入ることがあります。

紐を絞ったときに、M・Lサイズは縦長の洋ナシ型、Sサイズは丸型、
MS・LSサイズはちょうどその間くらいの印象で、Sサイズの雰囲気に近い丸型です。

(画像左から ブラック S・MS・M )

(画像左から ブラックLS・ブラック×ストレート柄L )

 

各サイズに荷物を入れてみたイメージは ↓

【荷物のサイズ目安(単位:cm)】
小さめ長財布(9.5×18)、大きめ長財布(11×20)
550mlペットボトル、パッチワークポーチ(14×21)
キーケース(8.5×12)、押口財布(10×14)
A5手帳(14×19)、B5ノート、A4クリアファイル

Sサイズ ↓

MSサイズ ↓

Mサイズ ↓

LSサイズ ↓

Lサイズ① ↓

Lサイズ② ↓

B5ノート(縦向き)+A4クリアファイル(横向きにロールして)を入れています。バッグ口は絞れません。

トートタイプで使うことが多い場合はM(容量が大きいため、これだけで外出できます)

絞ったときの丸いフォルムが良い場合はMSかS(ポシェットやサブバッグとして)

巾着トートMでも小さいかたは、巾着LS~か、パッチワークM~

というふうに、主にどういう荷物を入れ
どういう場面で使いたいかで、選んでください。

 

また、LS・Lサイズで斜め掛けしたいというご相談も時々いただきます。
LS・Lサイズは、容量が大きくなり荷物の重量が増えるので、太いロープにしています。
重くなると、斜め掛けでご使用の際に細い紐1本では
肩への負担が大きくなり痛くなってしまいます。
細いロープに変更するか、太いロープを長くするなどの別注も可能ですが
太いロープを長くするとバッグに対してのロープの主張が強くなり
細いロープではバッグ本体に対してのロープの分量が少なくなり
全体の雰囲気や印象が変わってしまいますのでご注意ください。
(別注の場合、ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます)

Lサイズ程度の大きさで、時々斜め掛けにもされたいかたは
パッチワーク巾着Lサイズをご検討いただくのが良いかもしれません。
(パッチワーク巾着Lでは、基本的には斜め掛けは一時的なご使用と設定しています)

 

●パッチワーク巾着 S・M・L

この巾着は、紐の通し方がポイントになっています。
バッグ正面がないので、紐のどの部分を引っ張ってもアレンジができます。
巾着状にするときは、穴と穴の間“ひだ”になる部分を奥に手で押し込んで形状を整えます。

(画像左から ブラック S・M・L )

(画像上から時計回りで ブラック S、M、L)

各サイズに荷物を入れてみたイメージは ↓

【荷物のサイズ目安(単位:cm)】
小さめ長財布(9.5×18)、大きめ長財布(11×20)
550mlペットボトル、800ml水筒
パッチワークポーチ(14×21)、ミニ巾着(17×17)
キーケース(8.5×12)、押口財布(10×14)
A5手帳(14×19)、メガネケース(7.5×17.5)

Sサイズ ↓

Mサイズ ↓

Lサイズ ↓

パッチワークMは定番巾着バッグMよりも高さがないので、手帳は縦向きに入りません。
底マチが広いため大きいものは底に横たわるように入れるほうが、外側の丸い形状が安定します。

パッチワーク巾着のアレンジについてはこちら
→ パッチワーク巾着について

 

定番巾着トートとパッチワーク巾着
サイズの近いものを並べた画像です。

(画像左から ブラック 巾着S・パッチワークS・巾着MS )

(画像左から ブラック 巾着M・パッチワークM・巾着LS )

(画像左から ブラック 巾着LS・巾着L・パッチワークL )

バッグを持った雰囲気は、nuitomeruSTORE 商品ページやスタイルフォトでご覧いただけます。

→ → style photos (巾着トート)

→ → nuitonmeru STORE

 

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紐(ロープ)の長さについて

(巾着トート・S/MS/M)

ロープの長さは、通常は一周の紐長さを120㎝=片方に絞って紐の出ている部分が110cm程度の仕上がりで製作しています。
新品の状態(お届け時)では、ロープは製作時よりも少し縮んでいますので、1周120㎝より短いこともありますが、使用していくと革が馴染んで、荷物の重みもあるため網目が締まり、次第に伸びてきます。お届けした新品の状態より5~10㎝伸び、1周125~130㎝程度になります。
(使用状況や革質の個体差により、伸び方の誤差はございます。)

およその目安は、通常(1周120㎝)の長さのバッグをご使用いただく際、
斜め掛けで使用される場合は、身長160㎝程度のかたには少し短めの長さです。
片方に絞ったときに、斜め掛けでなく片方に掛けてご使用される場合は、身長の低い方には少し長い場合がございます。
トートタイプで使用される場合、片方ずつ55㎝程度の紐が出ている状態になりますので、トートのハンドルとしては女性には普通~長めです。上着を着た状態で肩に掛けることができます。

(巾着トート・LS/L)

ロープの長さは、通常は一周の紐長さを76㎝=片方に絞って紐の出ている部分が60cm程度の仕上がりで製作しています。斜め掛けにはできませんが、肩からは掛けられる長さです。
トートタイプで使用される場合、片方ずつ25~28㎝程度の紐が出ている状態になりますので、肩からはかけられず、腕や手で持つ短いハンドルです。
ご使用いただくうちに約5cm程度伸びてきます。

(パッチワーク巾着・S/M/L)

ロープの長さは、通常は一周の紐長さを115㎝=片方に絞って紐の出ている部分が110cm程度の仕上がりで製作しています。(巾着トートと使用感が同じになる長さに設定しています)
新品の状態(お届け時)では、ロープは製作時よりも少し縮んでいますので、1周115㎝より短いこともありますが、使用していくと革が馴染んで、荷物の重みもあるため網目が締まり、次第に伸びてきます。お届けした新品の状態より5~10㎝伸び、1周120~125㎝程度になります。

身長等の体形や着衣、バッグの持ち方によって最適な長さは人それぞれです。
ロープ長さは、ご注文時にご指定いただければ、ご希望の長さで製作することは可能です。(追加料金不要・長くする場合は上限+10㎝)
長さのご変更は、使用後の伸び分もご考慮頂き、メジャー等で確認していただいて、ご注文の際にご指示をお願いいたします。

また、伸びてしまったり、劣化した場合のロープの交換は有料でお受けしております。(メールにてご依頼ください。)

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【メンテナンス料金】(税別・送料別)
ロープ交換 巾着バッグS・M(DKT/GVKT-S/MS/M) 2,500円
巾着バッグL(DKT/GVKT-LS/L)   5,000円

その他、糸のほつれ等の仕立て修理、裏地交換も承ります。(個別に見積りをご連絡します。)

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色選びのポイント

想定されているご使用のシーンと、色のお好みでお選びください。
ナチュラル色のロープは色がキャメル色に変わってきますので、どちらかといえばカジュアルな印象になります。

(画像左から 巾着MSグレージュ×ナチュラルロープ・Mチャコールグレー×黒ロープ・Sブラック×NAロープ )

黒とチャコールグレーの違いは、
黒は真っ黒、チャコールグレーは色が浅い黒(墨色)という感じです。

使い始めからの経年変化でいうと、「色の」変化が少ないのは紐・本体ともに黒で、オールブラックはカジュアルな普段使いにもセレモニーなどのフォーマルにも使え、応用範囲が広いため人気が高いです。

タンニン革(鹿革・牛革ともに)は日焼けによる色の変化がありますので、日焼けによる変色が気になる場合は、できるだけ日光に当たらないようにご使用ください。

革の風合いは、どの色も素材それぞれに経年変化していきます。

鹿革(本体)はくたくたに柔らかく、牛革(ロープ)は柔らかくなじんでいきます。

ソフト牛革(本体)も経年変化でくったりと柔らかくなり

いずれも使うほどに手などの脂分を吸って黒味が増し、つややかに変化してきます。

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【各色の日光による変化傾向】

ブラック → 色の変化は少なく、油分を吸って色濃く艶やかに変化

ダークブラウン → 色の変化は少なく、油分を吸って色濃く艶やかに変化

チャコールグレー → 下地が日焼けで茶系に変わっていくため、濃カーキ~茶系に変化

グレージュ → 下地が日焼けで茶系に変わっていくため、ブラウン系に変化

ネイビー → グリーン系に変化します

グリーン系 → 下地が日焼けで茶系に変わっていくため、カーキ系に変化

ライトブラウン → 日焼けで色が濃くなり、ブラウン系に変化

タンニン鞣し革のため、いずれの色もベースが淡い色のものは下地の日焼けによる変色の影響がでやすく、茶系に変化していきます。黒以外の濃色のものは、日光により部分的に色抜け・変色する場合もあります。(黒は色抜けしません)日焼けによる変色を避けたい場合は日光に当たらないようにご使用ください。

また、濃色のものは、こすれて色が落ちたり色が移ったりしますので、ご注意いただく必要がございます。
革製品全般、水に濡れるとさらに色落ち・色移りがしやすくなりますので、雨の日など濡れる状況がある場合は特にご注意ください。

ハトメ穴とロープは、それぞれ種類が違う牛革(タンニンなめし)を使用しています。
ロープは使っていくうちに5~8㎝程度伸びますので、お届けするバッグの紐は伸び分を短く製作しています。
(新品の状態で、紐1周の長さ=約120cm)
また、ロープは使用する革の個体差によって伸び方に多少の違いがあります。
ご注文時にロープ長さの変更も承っておりますので、ご希望の場合はご指示をお願いいたします。
長さについて分かりにくい場合は、ご相談ください。

タンニン革の経年変化は使用頻度、使用状況により、さまざまです。
使っていただく人それぞれにあわせて変化していくのが、天然皮革製品の醍醐味ですので、
その旨をご理解いただき、ご愛用いただければ幸いです。

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2022年から鹿革に変わり、主にソフト牛革で製作しています。

→ 極ソフト牛革について

お手入れはいずれも特に必要ありませんが
革の油分が抜けてパサついてきたと感じる場合は
革用の油分をすり込んでいただければ、しっとりとした風合いが保たれます。
(油分を多く含むと色落ちしやすくなるため、お手入れ後すぐは色移りにご注意ください)

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●鹿革製品について

鹿革の製品も、素材が入荷するときは少しずつ製作しています。
ご使用上の注意事項をご理解いただければ、鹿革は水に強く、お手入れの必要もほとんどなくあまり気を使わなくても良い、強くて扱いやすい革です。

鹿革は牛革に比べ、革の表面(吟面)が擦れて剥がれやすい性質があります。
経年で擦れて下地の色がでてきた場合は顔料インクで補修するというメンテナンスになります。
ご使用後の補修メンテナンス(有料)も承っておりますのでメールにてご相談ください。

よろしければ、こちらもあわせてお読みください。

→ → 鹿革製品をご購入いただくまえに

ご購入・商品ページはこちらから → ヌイトメルのもの

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